2011年9月13日火曜日

身体から生き方を考える

感情が様々に変わるように、身体の状況も刻一刻と変わっている。
それも状況によってはだんだんと変化するわけでなく、急速に変化する場合もあり、その変化の速度に頭はついていけない。

身体感覚を鋭敏にすることが必ずしもベストであるということはないと思うが、常に移り変わる身体感覚やそれを取り巻く周りの環境に間に合わせていくためには、ある程度の身体感覚の向上が必要となるだろう。
鋭敏にするというより身体勘を磨くというところだろうか。

身体を磨くことは動作だけでなく、物事の考え方や捉え方をより吟味していくことにもなる。
つまりは生き方について考えていくことにもなっていくのだろう。
少なくとも私は身体を通して動作ということだけでなく、生き方を学んでいる。
その生き方の中でまた新しい身体の可能性や動きが見つかっていく。
そしてまだまだこれからと思う反面、これだ!というときはずっとないだろうことを感じている。
しかしその完成されたものいう感じでない要素が漂っている身体というものは、安定の中の不安定さという感じで、私にとってはとても心地よかったりするのだ。

2011年9月10日土曜日

追いかけすぎず

ですぎず、とまらず、とらわれず。そしておいかけず。
私たちはちょっとしたことでとまりやすく、とらわれやすい。
とくに頭での詰まりは身体全体に大きな影響がでる。
そして頭が詰まるときには決まって、身体のどこかにアソビがある。

常に緊張感を持って生活するべきだ!とは思わないが、今ある目の前のことばかりだけでなく、そのちょっと先のことも気にかけながら日々過ごせたらいいのだろうなと思う。
そうすることで、身体は自然に今したいことにたいして順序よく、自然に動いて対処してくれる。
自分の中でその実感がない場合が多いだろうが、そういうものなのだろう。

先日、福岡県糸島に行ったときのこと、バスに乗り遅れた人のために数十メートルを走ってバスにストップをかけたときのこと。
必死でとめようと走ったのだが、そのような状況でもどこか自分の感覚を観察している自分がいることを感じた。
これは頭の中で自分の身体をみている感じなのか、どうなのか。
考えだすと思考のループにはまっていく…。
おいかけないこと。に習って、ひとまず頭と体を休ませる。

2011年9月7日水曜日

身体を通して生き方をみる

心はそこにとまることなく、前へ
体はそこからですぎることなく、正確に
これからは見誤ることなく、丁寧に

慎重さは大事になるが、前を忘れず
勢いは要となるが、内から出ることを忘れず
間違いをおそれず、試みることに重きを置く

2011年9月3日土曜日

足幅と膝

ここのところ、足幅の研究に力を入れている。
ちょっとしたことのようだが、あしの置く位置によって、手足の動く範囲の拡大や体のまとまり方に大きな変化がある。
視野が広がってくる効果もあるようで、私自身もこれには不思議でしょうがない。
足幅の関係性がおもしろいので、ついつい最近は人の足幅ばかり見てしまうのだが、あまりじろじろ見ていても怪しい人になってしまうので、観察は時々するようにしている。

昨日から博多に来ており、最近はお互いに忙しいため同行していなかったが、久々に父の講習会に参加する。
いろんな人の動きや反応をみていく中で、自分の体も様々に反応していくことがよくわかる。
足幅だけでなく、講習会を通して膝の使い方についても気づくことが多々あり、新しいおもちゃを手に入れた子どものようにちょっとワクワクしてしまう。
これらの気づきは今まで何度となく見ている動作を、また違った視点でみることができるようになっての気づきが大きい。
また違った視点を持つということは、私自身の身体感覚が以前よりは少し動けるようになってきたということなのだろう。
さらなる抜群の発見が見つかるかはこれからの研究次第だが、また私の講習会などでご紹介できるような内容に展開していけるようにしたい。

もうひとつ。乱気流の中、揺れる飛行機の中で内臓がふわっと浮き上がる嫌な感じにたいしての対処法も少し考えていた。
いま一度効果の程を試したいのだが、狙って乱気流の中を飛ぶことはないので次の機会を待つとしよう。

最近は足幅と膝に注目している。

2011年9月2日金曜日

『第3回 身体探求ワークショップ~日常動作からスポーツ・介護まで~』

『第3回 身体探求ワークショップ~日常動作からスポーツ・介護まで~』

人間の身体にはまだまだ使えていない部分がたくさんあります。
ちょっとした使い方を変えるだけでみえてくる身体の不思議さ・おもしろさを、見て・聞いて・触れて、そして自ら身体を動かすことで新しい感覚を体感していきます。

簡単な動作を通して身体を動かし、身体の微妙な感覚を発見することや様々なジャンルへ応用できる身体運用法も紹介していきます。
身体運用の練習とともに、日常動作・各種スポーツ・介護・教育・体を使う現場での作業など、それぞれに活かせる技術への応用も紹介していきます。

第3回は第2回に紹介しきれなかった部分の内容をお伝えするとともに、それまでに気づいた最新の身体技術を紹介します。前回からつながる部分とまた別に新しい展開をご期待ください。
初めて参加される方でも問題なく進める内容ですので、興味のある方はぜひ一度足を運んでみてください。

会場・時間ともに第2回と同じくパルテノン多摩1階にあります第2練習室において午後からとなります。
講座時間のお間違えないようにお願いします。

自分の身体を動かしながら、身体技術の向上、そして身体を通しての生き方磨きをしていきましょう。
”今”を身体の使い方から注目していきます。

甲野陽紀

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

【日程】
2011年9月24日(土)

【会場】
パルテノン多摩1階 第2練習室(東京都多摩市落合2-35)

【時間】
13:30~15:00 (受付開始13:15)

【講師】
甲野陽紀(身体技法研究者)

【受講料】
3,500円

【定員】
20名(先着順)

【持ち物】
動きやすい服装
※今回は土足の会場ではありません

【その他】
・会場に更衣室はありません。着替えをされる方はパルテノン多摩1階にありますシャワー室をご利用ください。

【会場アクセス】
京王線・小田急線・多摩モノレール「多摩センター駅」 下車徒歩5分
(京王線中央改札口、小田急線改札西口より左へ パルテノン大通り(遊歩道)つきあたり)
詳細はコチラ→http://www.parthenon.or.jp/access/index.html
※パルテノン多摩主催事業ではないため、駐車場割引券は出せませんのでくれぐれもご注意ください!
※パルテノン多摩は会場のみの貸出となりますので、お問合せをしないようにお願いします。

【申込方法】 
受講をご希望の方は taberunori@gmail.com まで必要事項をご記入の上、メールにてお申し込みください。
申込を確認次第、こちらから確認のメールをお送りします。
お申込後3日経っても確認のメールが届かない場合には、お手数ですが再度メールにてご連絡いただけますようにお願いします。
《お願い》携帯電話などで迷惑メール防止対策などによる、メール受信の制限をかけられている方は、taberunori@gmail.comのアドレスを受信できるように設定を変更しておいてください。変更されませんと確認メールをお送りすることができません。

ー申込要項ー
・氏名
・ふりがな
・職業
・連絡先電話番号(すぐに連絡がとれるもの)
・メールアドレス
・事前質問(任意)

【質問・問合せ】
お手数ですが taberunori@gmail.com までご用件をメールにてご連絡ください。
※パルテノン多摩は会場のみの貸出となりますので、お問合せをしないようにお願いします。